やはり自分のアンテナはどんなに一瞬の出来事でもキャッチするもんで、ジムノペディに初めて出逢ったのはなんとラジオのCM。それも20秒足らずな短さで流れた「ウタカタ」のサビであった。ロックのイベントのCMのはずなのに流れてきたのはジャズ歌謡。その瞬間に「ジムノペディ」というバンド名を記憶に焼付け私の心に火を点けてしまったのだった
Voナオミさん(←じつは自分のHNこっから来てたりする)の可愛らしい声とギター、ベース、ドラムに加えKeyとサックスが居るのがまずポイントだった。Keyといってもシンセサイザーのようなパートではなく、それこそグランドピアノでやってもらいたいくらいの演奏レベルだ。通常のバンド形態にクラシカルな旋律が映えていた。さらにサックスの甘い音色がこのバンドの核となる彩りを添えている。これぞムードジャズ歌謡の美味しい所と言った所か。それでいて楽曲は古さを感じさせず懐古的な新しい音楽と言えるだろう。それはナオミさんの声の張りだとか歌い方に表れている。楽曲の詞、雰囲気、歌声から艶っぽさも感じられる。素晴らしいセンスを持ち合わせたバンドだ。
当時、この「今宵も、うたかた探し」の発売キャンペーンで渋谷のHMVでインストアライブを観にいったのが初めてのライブだったが、このとき自分は久しぶりに全身が痺れるような感動をしていた。伸びのある声が響く度に私の体はオーケストラを聴いた時のように震えたのだ。ライブ中は酔いしれるといったような感覚だ。

聴いた時期が時期で、ジムノペディのCDそれぞれにまつわるエピソードがある。恋の始まりも、恋の終わりも、終わった後も、いつだってジムノの曲と共に過ごしてきた。ときめいて、涙して、こころが暖まって。
「ヒメゴト花火」「片道キャンドル」なんて私の生き様をなぞってたみたいで完全に自分のテーマ曲みたいでしたね。
今年もまた「スタッカート」の季節がやってきたし、これからもずっと聴き続けていくバンドなんだろなと思いました

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